むし歯治療が子供のトラウマとならないため
少子化にますます拍車がかかってきたようです。それが一概に、世の不安をあおっている報道に少なからず懸念を抱いています。私達歯科医が、これまで「甘いお菓子が虫歯の原因であるから・・」と訴えてきたことが、いつしか、お母さん達に「お菓子が虫歯を作る」という誤解を与えてしまったように、少子化傾向がそのまま日本の社会にとって、悪いことばかりではないはずです。
一緒に子育ての仲間になろう
寝る前に、歯を磨いてから一粒なめるこのチョコレートによってかなりの方は、お口の中がさわやかになることを感じていただけます。実際「簡易う蝕活動性試験(カリオスタット)」をしてみると、6割以上の方の虫歯菌の酸産生能がおさえられるのがわかります。 しかし、私が「キシリトールチョコレート」をお勧めしている最大の理由は、お母さん達に虫歯ができることの、いろいろな意味を感じてもらえるきっかけになるからと思ったからです。こよなく愛することができるわが子を授かったとき、誰しも喜びと同時にさまざまな不安を抱えることでしょう。その喜びも、不安も私達歯医者さんが、分かち合って一緒に子育ての仲間になっていけたら良いと思うのです。
ヒトが幸せに生きるということ
ヒトが生きていくときに虫歯になってしまうことは、それほど大きな問題ではないように思います。むし歯がないことは、幸せに生きていけるホンのひとつの手段に過ぎません。あえて、健康であらねばならないことはないと思います。それよりは、お母さんとお子さんを取り巻く環境が幸せであることのほうがもっともっと大切な問題です。
嫌がる子供を無理やり羽交い締めして、仕上げ磨きをしているのなら、「上手に歯みがきできたら、ご褒美にチョコレートをあげようかな?」とささやいてあげてください。「わが子に虫歯ができてしまった」とひどく落ち込むお母さんに、「チョコレートでもなめて、元気出してくださいな」と慰めてみてください。一生懸命涙をこらえて歯科治療を頑張ったお子さんに、「よく頑張ってくれて、先生は本当にうれしいよ」と、一粒のチョコレートで御礼をしてみたらいかがでしょうか。驚きと、感動が返ってくると思います。
キモチイイことをしてあげる
百人百色の他人の悩みや苦しみを、いくら頑張っても全てわかってあげられるなんて無理でしょう。でも自分がされてキモチイイことを、してあげることはたやすいはずです。そこから歯医者さんへの関心が生まれるはずです。お母さんの心の中に、「もうちょっと、歯医者さんに付き合ってみようかな」という余裕が生まれてきてほしいのです。そうでなければ、自らの生活や、考え方を楽しみながら変えていこうというキモチは、コワイの陰にずっと隠れてなかなか出てきてくれません。
医療法人 スマイルアート
歯 科 医 師 神谷 誠
(「歯医者さんが作ったチョコレート」開発者)